米沢市歯科医師会

米沢市教育委員会・係校長・養護教諭との意見交換会

議論活発に。

令和7年7月3日(木)午後4時より「置賜総合文化センター」4階教育委員室において米沢市教育委員会・係校長・養護教諭との意見交換会が行われました。本会より三役、地域保健担当理事、学術担当理事、広報担当理事の6名が参加しました。山田雄大学術担当理事より小中学生の歯科疾患の現状と課題について説明があり「米沢市では平成7年度以降、教育委員会・養護教諭の皆様の協力によりデータが蓄積されており感謝を申し上げるとともに今後もご協力お願いします。う蝕、歯肉炎は時代の変化により罹患率や罹患状態が変化するため、それに対応した学校歯科保健対策が必要です。12歳時のDMFT指数は全国平均と同程度ですが、DMF者率では中学3年生の有病率は35%と高いです。小中学生の歯肉炎については、学校保健統計調査結果よりも有病者率が高く、学校歯科健診後の歯科医院での精密検査では、学校歯科健診で異常なしとされた児童・生徒に約25%を超える歯肉炎が確認され、実際にはGOを含むと50%近くの児童・生徒が歯肉に異常所見を持っています。学校においてコロナ禍以降正しい歯磨きの仕方を学ぶ機会が減少し、さらに昼食後の歯磨きの中断があり、その後再開されていないことも課題です。」と述べ、本来ならば感染症予防にもなる歯磨きの重要性と小中学生からの口腔管理が生涯の口腔の健康を左右する重要性を強調しました。

山田学術担当理事.1

説明する山田学術担当理事

 

続いて意見交換が行われ、中学校養護教諭部会より表彰基準と個人表彰の時期について要望がありました。本会より表彰基準について説明し、学校側の負担軽減も図るため表彰の締め切り時期について、児童・生徒の口腔内の健康を考え受診勧告の継続について提案しました。むし歯や歯肉炎のリスクが高い児童・生徒へのアプローチが課題であり、 口腔衛生向上のため協力して効果的な介入方法を模索していきたいです。非常に活発な意見交換会となりました。