米沢市歯科医師会

米沢市学校保健研究発表会

810名の生徒が米沢市よい歯の個人表彰

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STOP歯肉炎!のポスターを紹介する遠藤会長

令和7年2月20日(木)午後3時より「置賜総合文化センター」203研修室において、令和6年度米沢市学校保健研究発表会が開催されました。はじめに米沢市学校保健功労者表彰が行われました。続いて米沢市よい歯の学校表彰が行われ、優秀校に松川小、努力校に北部小が表彰され各学校の代表者に表彰状が手渡されました。米沢市よい歯の個人表彰では810名の生徒が表彰となり、口腔衛生管理の関心の高さが伺えました。本会の遠藤浩会長より「子供達にわかりやすくインパクトがあり目にとまる“STOP歯肉炎!”と題としたポスターを各学校に配布しました。米沢市の小・中学生のう蝕は全国平均まで減少していますが、歯肉炎は全国平均と比較して依然として高く、小・中学生の年代で歯肉炎が定着してしまうと改善が難しいです。正しい歯の磨き方を身に着け、良好な口腔状態を維持管理していくことが、子供達の将来の健康につながります。」と述べました。次に学校給食部会から、「学校給食がつなぐ 地域 学び 食べる楽しさ」の演題で愛宕小学校教頭の横山美枝子先生と教諭の押野光梨先生より研究発表が行われ、地域や地元生産者とのつながりの大切さについて述べました。続いて学校薬剤師部会から、『学校給食における「定期及び日常衛生検査の点検票」の指導助言を通しての現況』の演題で中部調剤薬局の飯澤幸一郎先生より講演がありました。学校給食と衛生管理基準について、O157による食品食中毒を受けて「大量調理施設衛生管理マニュアル」が制定され、ノロウイルス食中毒対策を盛り込む改正がされ、現在は平成21年4月に改正された学校給食法「学校給食衛生管理基準」となっており、主に学校薬剤師の協力を得て、各学年3回定期に検査を行い、その実施記録を保管することを説明しました。学校給食施設定期及び日常の衛生検査の点検票は第8票まであり、学校薬剤師アンケート結果を踏まえた上で、汚染作業区域と非汚染作業区域、ドライシステムの導入とドライ運用と改善例、衛生管理の基本(手洗いに始まり手洗いに終わる)、トイレの位置、検収室や三槽式シンクの必要性について述べました。学校給食における食中毒発生は1度起きると大人数が感染する可能性が高いことを説明し、ソフト面(作業工程表・作業動線図の作成、厨房機器の衛生的な取り扱い)とハード面(構造上)の両方から改善することが大切であると締めくくりました。学校給食衛生管理の現状を知るとてもよい機会となりました。