米沢市歯科医師会

米沢市との懇談会

妊婦歯科健診の実施を要望

令和7年2月12日(水)午後5時30分より「ホテルモントビュー米沢」において米沢市との意見交換会が行われ、本会より三役と山﨑宙地域保健担当理事、笹生一嘉広報担当理事、三條祐介広報担当理事、山田雄大君が出席しました。

本会の活動報告として「歯科健診の重要性とその時期~米沢方式27年の学校歯科健診結果からみえてきたこと~」の演題で山田君より講演がありました。はじめに歯の喪失と認知症、心血管疾患、脳疾患、がんといった全身疾患との関連に触れ、口腔が健康であることが日常の健康に関連することを述べました。次に米沢方式27年間の学校歯科健診結果から12歳児DMFT指数及びう蝕有病者率は減っているが、小学生における歯肉炎(G)保有者率が全国では1%で推移している一方で米沢市では8%前後、中学生においては一定していないものの全国平均より高い保有率を示していること、学校歯科健診実施後の歯科医院受診における精密検査ではGOの20%前後がGと診断され、早期発見につながっていることを述べました。

講演する山田君と講演会の様子

講演する山田君と講演会の様子

また妊娠中は適切な口腔管理を行うことが本人と子供の口腔衛生状態を良好にするために重要であると述べ、実施している他市町村も数多くみられる現状を伝え、昨年に引き続き妊婦歯科健診の必要性と実施について要望しました。続いて近藤洋介米沢市長が座長を務め意見交換会が行われました。協議では1)妊婦歯科健診については今後の検討課題であること。2)市民向け啓発チラシについては6月1日発行の市報に折り込む予定であること。3)小中学校の「受診のすすめ」による児童・生徒の歯科受診率はコロナ禍も終わり受診率の向上がみられると回答がありました。意見交換後は同会場で懇談会が行われ親睦を深めました。