飯渕義晃山形県歯科医師会学術常任委員による講演
令和7年2月15日(土)午後5時より「米沢市医師会館」講堂において山形県歯科医師会「出前講座リターンズ」 が開催されました。満田隆之学術担当理事が司会を務め、渡部宏一副会長より開会の辞がありました。遠藤浩会長より「講師の飯渕義晃先生には大雪の米沢までお越しいただき大変感謝申しあげます。新しい知識をアップデートできる機会となり、会員一同楽しみにしています。」と挨拶がありました。
続いて「作ってみよう!スポーツマウスガード〜製作と指導のポイント〜」の演題で飯渕山形県歯科医師会学術常任委員より講演が行われました。スポーツマウスガード(以下MG)はスポーツ中の口腔内の外傷予防だけでなく、脳しんとう予防や競技パフォーマンスの向上にも効果が認められること。競技によって義務化されたMGの指定色があり、指定色でない場合失格になることもあるため、しっかり確認すること。厚みや素材によって衝撃吸収能が異なるため、競技内容やポジション、個々の咬合状態を十分把握して製作や調整を行うことが大切であること。また、製作方法のポイントについても詳しい解説がありました。市販されているMGは使用中の安定性に欠けることや、側方の力による下顎骨の介達骨折の可能性などから外傷予防として十分ではなく、歯科医師が正しく製作したMGを装着するよう指導者や保護者への普及に務めなければならないと締めくくりました。質疑応答も活発に行われ、大変有意義な講演会となりました。最後に大峽潤専務理事の閉会の辞で終了し、講演会後は懇親会が開催されました。