「ご存じですか?矯正歯科治療」
令和6年8月29日(木)午後3時より、「置賜総合文化センター203」研修室において令和6年度米沢市学校保健会代議員会が開催されました。佐野隆一米沢市医師会会長より挨拶があり、その後役員の異動についての確認が行われ、米沢市教育委員会・医師会・歯科医師会・薬剤師会・各小中学校から選出された役員全員が承認されました。また令和5年度の事業及び収支決算報告、監査報告、令和6年度の事業計画及び収支予算案の提案があり承認されました。
続いて「ご存じですか?矯正歯科治療」の演題で渡部宏一米沢市歯科医師会副会長より講演が行われました。①歯科矯正の目的:歯を移動させ適正な位置に並べる治療であること。②歯はなぜ動くの?:歯・歯槽骨・歯根膜の図を用いて圧迫側では骨吸収、牽引側では骨添加が生じて移動すること。③歯科矯正装置:可撤式・固定式がありD.B.S装置(ダイレクトボンディングシステム)をよく用いることなど歯科矯正について説明しました。
学校歯科健診における歯列・咬合判定についても説明があり、下顎前突、上顎前突、叢生、正中離開、開咬などについて口腔内写真を用いて判定の基準、治療の流れ、治療前後の側方顔貌の変化を示し会場の興味を集めました。保険適用になる矯正治療では、6歯以上の先天性部分無歯症の症例を挙げ、診断から治療までの流れ、また顎変形症の外科治療の内容を説明しました。
最後に開咬や反対咬合の場合は、8020達成率が0%という結果を踏まえた上で、米沢市のスローガンである「目指せ!健康長寿日本一のまち米沢」のために歯並び・咬み合わせは重要であると説明し講演を閉じました。