米沢市歯科医師会

米沢市教育委員会・係校長・養護教諭との意見交換会

昼食後の歯磨きを行うことを強く要望

令和5年7月6日(木)午後4時より「置賜総合文化センター」2階研修室において、本会と米沢市教育委員会・係校長・養護教諭との意見交換会が開催されました。本会からは三役と地域保健、学術、広報の各担当理事8名が出席し、米沢市教育員会、係校長、小・中学校養護教諭部会からは7名が出席しました。大峽潤専務理事による進行で行われ、遠藤浩会長より挨拶があり、「歯の本数により健康寿命に差があること、歯周病が全身疾患に影響を及ぼすこと、プラーク細菌叢ピラミッドは年齢とともに階層が増え、6~15歳以降にレッドコンプレッックスが形成されることから、予防のためには、小・中学校時代の歯磨きの習慣が大切です。」と述べました。

次に渡部宏一副会長より、「米沢方式実施後の27年間にわたる米沢市内小、中学生の歯科健診結果の推移」についての演題で講演があり、「小、中学生ともにDMFT指数、DMF者率は減少傾向ですが、G、GO、は横ばいであり、正しい歯磨き方法の指導等に関する支援をどのように継続していくかが今後の課題です。」と本会の取組みについて報告しました。

その後、意見交換が行われ、係校長より、「コロナ禍も緩和してきている中、依然として昼食後の歯磨きが行われていない学校がありますが、学校での歯磨きが歯肉炎にどう影響を及ぼすのでしょうか?」と質問がありました。本会からは「歯肉炎は自覚症状が乏しいまま歯周炎へ進行します。歯磨き習慣を身につけるため、学校でも歯を磨く必要があります。」と要望しました。

小・中学校養護教諭部会より、検討課題の提出があり「健診時の歯科用ミラーについては、煮沸消毒器の更新やディスポーサブルミラーを検討しましたが、ごみの減量化や衛生面から、滅菌消毒の業者委託を米沢市へ要望する方針です。」とありました。これについては本会も同意しました。

続いて本会より、1.水場は災害時にも活用できるため、密にならない歯磨きのための十分な水場の設置。2.中止が続いた児童・生徒向けの歯科講話の再開。3.CO・GOについて精査のための健診データの提出を要望しました。また、QRコードから閲覧できる歯磨き動画の普及についても提案しました。

双方より活発な意見交換が行われ、充実した意見交換会となりました。

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意見交換会の様子