米沢市歯科医師会

米沢市学校保健会代議員会

遠藤浩副会長講演「口腔ケアで 免疫力を鍛えよう」

令和3年8月19日(木)午後3時より、「置賜総合文化センター」203研修室にて令和3年度米沢市学校保健会代議員会が開催されました。はじめに米沢市医師会の小林正義会長より挨拶がなされました。その後役員改選が行われ、米沢市教育委員会・医師会・歯科医師会・薬剤師会・各小中学校から選出された役員全員が承認されました。令和2年度の事業及び収支決算報告、監査報告、令和3年度の事業計画及び収支予算案の提案がなされ、いずれも承認されました。

演題2

遠藤浩副会長による講演

続いて米沢市歯科医師会の遠藤浩副会長より「口腔ケアで 免疫力を鍛えよう」の演題で講演が行われました。人はなぜ歯を磨くのか?の問いからはじまり、きれい好きとされる日本人だが欧米諸国と比較すると、お口の中に対する意識はまだ高いとは言えず、口腔内の衛生状態にもっと関心を持って欲しいと述べました。

さらに①胃がん、大腸がん、食道がんなどの術後経過において、口腔ケア実施群と未実施群を比較すると、口腔ケア実施群の方が医療費を低く抑えられること、②インフルエンザ予防に、うがい、手洗い、マスク、歯磨きが有効であるように、新型コロナウイルスに対しても同様のことが考えられること、③幼少期からの生活習慣が、う蝕、歯周炎だけではなく、食後高血糖、脂質異常症、高血圧、糖尿病といった全身疾患へドミノ倒しのように連鎖すること、④歯科疾患を予防、早期発見することで、その後の全身疾患への連鎖を断ち、健康を守ることにつながることを種々のデータをもとに説明し、幼少期からの口腔ケアが健康に深く関わり、年齢を重ねていく上での健康維持に不可欠であることを述べました。最後に、これからも米沢市歯科医師会に出来ることに全力で努めたいと締めくくりました。