米沢市歯科医師会

米沢市教育委員会・係校長・養護教諭との意見交換会

昼食後の歯磨き再開・実施を強く要望

令和6年7月4日(木)午後4時より「置賜総合文化センター」4階教育委員室において、米沢市教育委員会・係校長・養護教諭との意見交換会が開催されました。本会からは三役と地域保健、学術、広報の各担当理事8名が出席し、米沢市教育員会、係校長、小・中学校養護教諭部会からは8名が出席しました。大峽潤専務理事による進行で行われ、遠藤浩会長より挨拶があり、「むし歯や歯周病予防のためには、小・中学校時代の歯磨きの習慣が大切となるため、昼食後の歯磨きの重要性を説明させていただきます。」と述べました。

次に渡部宏一副会長より、「学校歯科健診『米沢方式』27年を通してわかったこと〜第2報〜 」の講演があり、「平成7年からの調査では米沢市の12歳児のDMFT指数は4.39と当初学校保健統計を上回るものだでしたが、平成12年には下回り減少を続け、令和3年には0.63となっており、小・中学生のむし歯は非常に少なくなっています。一方で小学生のG・GO保有率は10%台、中学生もG保有率は10%台でしたが、GOとなると30%台で、G・GO保有者数が27年間横ばいです。学校や家庭と連携して歯肉炎に対する正しい歯磨き方法の指導・支援をどのように行うかが今後の課題となります。また、4月に行われた米沢市の学校歯科保健活動アンケート結果より、昼食後の歯磨きを実施している学校は小・中学校ともに少なく、コロナ流行前に昼食後の歯磨きを実施していた学校においても現在も再開されていません。子供たちの生活習慣改善のため米沢市の小・中学校における昼食後の歯磨きの再開・実施をお願いします。」と述べました。

その後意見交換が行われ、小・中学校養護教諭部会より、昼食後の歯磨きの実施にあたり、歯ブラシの保管方法や歯磨き粉の使用の可否についての質問や歯磨きの際の水場の確保、飛沫の問題が挙げられ、三役より回答がありました。また歯列・咬合の受診勧告基準とよい歯の個人表彰基準について質問があり、双方で基準の確認をしました。笹生一嘉広報担当理事より教育委員会の協力をいただき作成した中学3年生向けの歯肉炎予防パンフレットについて感謝と今後の活用について意見がありました。熊野裕仁地域保健担当理事より「よい歯の学校表彰」への多数の参加の要望がありました。活発な意見交換が行われ、充実した意見交換会となりました。

意見交換会の様子

意見交換会の様子

質疑応答する渡部副会長

質疑応答する渡部副会長