米沢市歯科医師会

米沢市との懇談会

活発な意見交換。懇談会も行われた。

令和6年2月14日(水)午後5時30分より「ホテルモントビュー米沢」4階吾妻において米沢市との懇談会が行われました。出席者より自己紹介の後、大峡潤米沢市歯科医師会専務理事より「米沢市歯科医師会の課題と活動報告」の演題で講演がありました。妊娠によりホルモンバランスが変化、悪阻などによりむし歯や歯周病が進行すること。歯周病があると早産や低体重児のリスクとの関連があり、赤ちゃんの健康のためにも妊婦歯科健診が重要であること。米沢市のご協力をいただき市民への啓発パンフレットを令和3年より毎年作成しており、今後も啓発活動に力を入れたいこと。県内では小・中学校ともに4割以上が新型コロナウイルス流行前から中断なく給食後の歯磨きを実施しており、現在再開しているところを含め小学校で6割、中学校で5割が給食後の歯磨きを実施していること、また新型コロナウイルス流行前より歯肉炎が増加しているという統計を示し、昼食後の歯磨きの再開が重要であること。また本会の在宅寝たきり者訪問歯科診療の実績、多職種連携、スキルアップのための講演会や会議を行っていきたいと述べました。続いて、渡部宏一米沢市歯科医師会副会長より「東北地区歯科医学会での発表について」の演題で、平成7年から27年間行ってきた米沢方式についての第一報が報告されました。米沢市ではCは全国平均と同水準で減少推移していること、CO保有者率は小学生では減少傾向にありますが、中学生ではここ20年それほど大きな変動は認められず、一人平均CO数は小学生でやや減少傾向、中学生で増加傾向が認められたこと。事後措置として歯科医院での精密検査を実施すると、学校健診結果よりCや処置歯は増加し、結果として健全歯は減少していたこと。事後措置では、保健指導が80%、病態説明が50%、フッ素塗布が45%、シーラントが20%であり、学校健診結果と精密検査結果には一定の傾向が認められ、歯科医院での事後措置の必要性が再確認されたと述べました。

その後、近藤洋介米沢市長が座長を務め意見交換会が行われました。協議事項について米浩二健康課長より妊婦歯科健診については重要性なことであり今後の検討課題であること。市民への啓発パンフレットについては今年も継続予定であること。在宅寝たきり者等訪問歯科診療事業運営費補助金について回答がありました。また植木修教育課長より小・中学校における昼食後の歯磨きについては再開を推進できるようにしていきたいと回答がありました。

意見交換会の様子

意見交換会の様子

その後懇談会が行われ、近藤米沢市長より、「日頃より市民の健康を守るために活動していただき大変感謝申し上げます。よい米沢創りのためお力添えをお願いします。」続いて遠藤浩米沢市歯科医師会会長より、「本日はよい意見交換ができました。今後もご協力よろしくお願いします。」とそれぞれ挨拶がありました。続いて渡部米歯副会長より乾杯が行われ、歓談交流が行われました。平成30年度以来となる懇談会は終始盛り上がり、親睦を深めることができました。最後に山口恵美子米沢市健康福祉部長による中締めで閉会となりました。