米沢市歯科医師会

米歯学術講演会

講師に新潟県見附市開業の関崎和夫先生をお招きして

-咬合誘導から始まる生涯メインテナンス-

平成31年3月23日(土)午後2時より米沢市医師会館講堂において、米歯学術講演会が開催されました。大峡潤学術担当理事が司会をつとめ、鈴木基会長の挨拶ののち、講師紹介がなされました。今回の講師には、咬合誘導の分野で高名な新潟県見附市開業の関崎和夫先生をお招きしました。「不正咬合の“芽”はどのように見つけるの?」-咬合誘導から始まる生涯メインテナンス-、という演題でご講演いただきました。

大峡潤学術担当理事

大峡潤学術担当理事

講師をつとめる関崎和夫先生

講師をつとめる関崎和夫先生

学会の様子

学会の様子

現在、全国的に8020運動やう蝕予防運動が浸透し、カリエスフリーの子供たちが急激に増えてきており、小さなお子さんを持つ家庭でのお口の関心は、う蝕治療や予防から歯並びに移ってきています。

小児期の成長発育や咬合誘導を知ることにより、不正咬合の“芽”をいつ、どのように見つけ、予防の観点から幼児期から小児期の歯列と咬合を適切に誘導することにより、生涯にわたり良い口腔機能を維持していくという講演内容で、参加者は皆、真剣に聞き入っていました。講演終了後の質疑応答も活発になされ、大変有意義な学術講演会となりました。

質問する松岸潔君

質問する松岸潔君

質問する笹生一嘉君

質問する笹生一嘉君

活発な質疑応答がなされた

活発な質疑応答がなされた

 

【大峡潤学術担当理事 コメント】

関崎先生の講演を拝聴して感じたことは、まず、口腔内写真がきれいなこと。高いレベルで規格化されており、治療前後を比較しやすいと感じました。また、講演に出す症例は、上下第2大臼歯が咬合するまで経過を追った症例しか出さないという姿勢や、床矯正を始めるにしてもエッジワイズブラケットによる抜歯矯正が出来なければ、お勧めしないという点、骨格性の不正咬合等、難しい症例は矯正専門医にお願いしているなど、臨床に真摯な姿勢に非常に感銘を受けました。今回の講演を聞いて、不正咬合の芽を見つける目が養われたのではないかと思います。今後の臨床に活かしていただければ幸いです。