米沢市歯科医師会

第77回 東北地区歯科医学会

鈴木拓君、山田雄大君が発表

令和6年11月30日(土)12月1日(日)「山形県歯科医師会館」において第77回東北地区歯科医学会が開催されました。本会からは会員13名が参加しました。初日、鈴木拓君が「舌接触補助床の簡易な製作手法に関する検討」の演題で発表を行いました。マウスガード用シートを用いた簡便かつ非侵襲的なPAP製作法を提案し実臨床に応用できるを採用し、健常者ならびに摂食嚥下障害患者に装着し、その有用性を評価しました。本手法で製作したPAPは健常者ならびに摂食嚥下障害患者の全例において、食事中の使用が可能でした。さらに症例によっては嚥下造影検査における評価において、食塊の口腔・咽頭通過時の短縮や、嚥下反射惹起遅延の改善が認められました。本手法がPAPの適応症例を簡易に判断するための新しい手段として利用できる可能性が示されたことを報告しました。

2日目、山田雄大君が『学校歯科健診「米沢方式」27年間を通してわかったこと~第2報~』の演題で発表を行いました。G、GO保有者率はこの27年間で減少傾向であるが、一定程度の保有者率が認められました。入学年度別DMF者率の推移から、年度が進むとDMF者率の減少が認められたものの、入学年度別G、GO保有者率の推移はそのDMF者率の推移と相関関係は認められませんでした。学校歯科健診結果と精密検査結果の比較から、精密検査実施後G保有者率が20%超増加した。歯肉の状態は、日本学校歯科医会の指針では、かみ合わせた状態で前歯部の視診により検査するスクリーニングであり、診査・診断には事後措置の検査が必要であることが再確認されたと報告しました。

発表する鈴木君

発表する鈴木君

発表する山田君

発表する山田君