米沢市歯科医師会

3月月例会 

各担当理事より年度末の各種報告なされる

三友堂リハビリテーションセンターの言語聴覚士・大友美香先生

「摂食嚥下リハビリテーションと医療連携」~症例を通して~ を講演

 

平成30年3月28日(水)午後6時30分より米沢市医師会館講堂にて月例会が開催されました。月例会に先立ち安藤栄吾地域保険担当理事により「学校歯科検診マニュアル 診断の流れと要点」について説明がなされました。続いて月例会が行われ鈴木基会長の挨拶の後、各担当理事から各種報告がなされました。平間和広社保担当理事からは、保険改正の疑問点があれば知らせてほしい、と通知がなされ、遠藤浩副会長より代議員会報告がなされました。

代議員会報告を行う遠藤副会長

代議員会報告を行う遠藤副会長

その後、三友堂リハビリテーションセンター STの大友美香先生による「摂食嚥下リハビリテーションと医療連携」~症例を通して~の講演会を開催。介護予防の3本柱として「お口の機能」「運動器の機能」「身体の栄養状態」がしっかりしていなければならず、このうち「お口の機能」は歯科医師の協力が必要不可欠と感じているとのことでした。誤嚥とは「摂食・嚥下障害によって飲食物や唾液が声門を超えて気管の中に入りこむこと」だが、中でも問題になるのは誤嚥しているのにむせないこと、つまり不顕性誤嚥であるという。むせるから誤嚥の危険があるから食事を中止し経管栄養にすると食べることの機能の廃用がおこりどんどん食べる機能が低下する。そのため安易に経管にすることを考えず、各個人の摂食・嚥下の機能を確認し、患者に合った評価を行い適切な食事形態をとることが大切であるとのことでした。

三友堂リハビリテーションセンターの大友美香先生

三友堂リハビリテーションセンターの大友美香先生

講話の中では、むせや痰からみがひどく嚥下機能に問題があると考えられた方が、実際に検査をしてみると嚥下機能に問題はなく、口腔内をきれいにすることでむせや痰からみが軽減した症例や誤嚥性肺炎の既往があった方が完全側臥位をとり食事をすることでむせることなく食事をとることができ、1年経過後の検査では嚥下機能がよくなった症例、今まで点滴のみだったが検査をしてみると嚥下機能に問題ないため訓練することで今後経口摂取可能なレベルに回復することを期待している症例等、嚥下造営検査(VF)や嚥下内視鏡検査(VE)の動画を用いて説明してもらいました。