良い歯の個人表彰 小学生の69.4%・中学生の41%が受賞!
良い歯の学校表彰 最優秀校に愛宕小・六郷小・六中が受賞!!
平成30年2月15日(木)午後3時よりすこやかセンターにおいて、平成29年度米沢市学校保健研究発表会が開催されました。本会の鈴木基会長は、「かつて虫歯は国民病ともいわれ、子供の口腔状態は非常に悪かった。しかし、今年の良い歯の個人表彰は、米沢市の小学6年生785名中467名(69.4%)、中学校3年生では846名中415名(41%)とたいへん多くの受賞者があった。平成元年より開始された個人表彰だが、平成の30年間で虫歯の数は大幅に減少した。これも学校保健指導の尽力の賜物であり、感謝したい。また、少数ではあるが、特異的に多数の虫歯のある子供達がいる。そうした生徒の“口の健康”を一緒に守っていきたい。」との挨拶がなされました。
その後行われた“米沢市良い歯の学校表彰”では、最優秀校に、愛宕小・六中・六郷小。優秀校は東部小・関根小・松川小・二中。努力賞に興譲小・塩井小・三沢西部小・万世小・窪田小・三中が受賞し、各学校の代表者に表彰状が手渡されました。
養護教諭部会から、南原中学校の佐藤美奈子先生による研究発表が行われました。
その後、米沢市医師会の中山裕一先生より“胃がん検診、大腸がん検診について”という演題で講演が行われました。山形県の胃がん検診は、受診者約10万人のうち精検受診率は82%、大腸がん検診は受診者約13万人中精検受診率75%が要精検の通知を受けているにも関わらず受診されない方が多いと講演されました。特に、大腸がんの精検受診率は低く、精検を受けない理由として①忙しい②経済的負担が多い③自覚症状がない④検査に伴う苦痛がある⑤うっかり受診を忘れていた。等の理由が挙げれる、という。早期発見であれば、死亡率も減り、治療に要する時間や費用が少なく済みます。また、タイプによっては内視鏡手術で完治できるものもある。しかし、手遅れとなり最悪の結果になってしまった症例をあげて、具体的に解説していただきました。
精検の受診率を上げるためには、事業所の理解と配慮が大切であり、学校保健においては、校長先生・養護教諭・学校医のご協力をお願いしたい、と熱弁されました。また、「胃カメラは、鼻から入れるのと口から入れるのと、どちらがいいのか」という質問に対して、「今は苦しさを軽減するする方法もいろいろあるので、担当医にご相談下さい。」との返答がなされました。大変勉強になり、素晴らしい講演会でした。