平成23年度 米沢市歯科医師会 学術講演会開催
平成24年2月4日(土)午後2時より「伝国の杜」において山形市で開業の佐々木英夫先生を講師に迎え「カリオロジーに基づくメインテナンスコントロール(すべては患者さんのために)」と題した米沢市歯科医師会学術講演会が開催された。会員やスタッフ等約90人で会場は満席だった。
カリエスは一度発症してしまうと修復治療→2次う蝕→抜髄→クラウン→辺縁う蝕→抜歯というサイクルに取り込まれることになる。神から授かった天然歯を健康なまま保つことが最善である。削る治療から削らない治療へ予防を中心とした診療へ主眼点を移した。それにはメンテナンスが一番大事なものとなる。個人の唾液の量や質・SM菌の数・LB菌の数・飲食回数・プラーク量・フッ化物の使用状況など複数の項目から総合的なう蝕リスクを評価してカリオグラム(う蝕リスク評価モデルの一つ)に入力し得られた情報を基に個人に応じたう蝕を避けるプログラムを作り実践し、脱灰と再石灰化のバランスを整えるコントロールを継続してゆけばカリエスは簡単になる疾患ではない。アンケートによると、患者さん側も病気を治すことよりもいつまでも健康できれいな口腔内でありたいという希望の方が多いのも事実である。予防管理を主とした医院を構築するには衛生士の役目も大きい。先生や衛生士による実際のモチベイションの様子もビデオで紹介された。患者さんの数も増え成果が出るまで一朝一夕とは行かず10年の年月を要した。「すべては患者さんのために」さらには将来の歯科医院経営の面からも希望が見えてくる3時間超に及ぶ白熱した意義深い講演に参加者は熱心に聞き入っていた。