米沢市歯科医師会

平成30年度米沢市学校保健会代議員会

本会の大峡潤君が米沢市学校保健功労者表彰

米沢市薬剤師会の山本修平会長 「認知症の方との付き合い方」という演題で講演

8月23日(木)午後3時から、アクティー米沢の大会議場において平成30年度米沢市学校保健会代議員会が開催されました。はじめに、市教育委員会・医師会・歯科医師会・薬剤師会・各小中学校から選出された役員全員が了承され、平成29年度の事業及び収支決算報告、監査報告が全員一致で承認されました。続いて、平成30年度の事業計画及び収支予算案の提案がなされました。その後、米沢市学校保健功労者表彰式があり、本会の大峡潤君はじめ他3名に小林正義学校保健会会長より表彰状が授与されました。

受賞した大峡潤学術担当理事の挨拶

受賞した大峡潤学術担当理事の挨拶

続いて、講演会が行われ、米沢市薬剤師会の山本修平会長が「認知症の方との付き合い方」という演題で講演を行いました。

米沢市薬剤師会の山本修平会長による講演

米沢市薬剤師会の山本修平会長による講演

認知症とは“一度正常に発達した認知症機能が後天的な脳の障害によって持続的に低下し、日常生活や社会生活に支障をきたすようになった状態をいい、それが意識障害のない時にみられる。”という定義について説明がなされました。全国の認知症の高齢者は、約462万人と推測され、年々増加しているといいます。認知症を疑うきっかけや変化に気付いてからも、本人が病院に行きたがらないなどの理由で受診するまでには、6か月位かかるケースが最も多いことや早期に治療することの重要性、また、7割近くがアルツハイマー型であり、その主な症状、経過の特徴などについて詳しく述べられました。認知症の方に対して「出来ないだろう。」「分からないだろう。」という先入観が少なからず働いてしまうかもしれないが、しっかりと個性や人間性そして可能性を持っている。プライドを傷つけないように、身体や心の力を信じて、思いやりを持って接してほしいという言葉で締めくくられました。

今後の高齢化社会において、多くの方が悩むことになるかもしれない認知症という病について深く考えさせられ、大変ためになる講演会でした。