米沢市歯科医師会

第2回米沢市多職種連携カンファレンス

~さらなる医療と介護の連携を目指して~

平成29年2月2日(木)午後6時30分より、米沢市すこやかセンター2階大会議室において第2回米沢市多職種連携カンファレンスが開催されました。このセミナーは医療と介護の更なる連携を図ることを目的に開催されており、参加者は本会会員のほか米沢市健康福祉部・医師会・薬剤師会・在宅介護事業所や訪問看護事業所のケアマネージャーや看護師等が参加しました。なお、本会からは11名が参加でした。

本会の林隆一会長の開会挨拶に続き、小林正義米沢市医師会会長、堤啓一米沢市健康福祉部長より挨拶がなされました。続いて本会の鈴木基副会長による、「在宅歯科医療について」という講演がなされました。はじめに“食べることは生きることだ”との観点から、生きることを支えるのが歯科医師の仕事のひとつであることを話しました。次いで、食事と歯の本数との関係、噛むことの効用、歯周病が全身に及ぼす影響、加齢による口腔内の変化等について解説しました。食べる機能の維持や誤嚥性肺炎を防ぐためにも在宅歯科診療や口腔ケアの必要性が高まってきており、要介護者の約9割に何らかの歯科治療が必要であるが、実際に歯科受診した要介護者は約27%であるという研究データを示し、在宅歯科診療を実施するためには、“歯科医師と介護職との密な連携が必要である”、と述べました。本会の取り組みとして、在宅寝たきり者等訪問歯科診療、米沢市立病院でのNST回診、障がい者施設である米沢栄光の里診療所での歯科診療等についても説明しました。最後に本会のホームページから訪問歯科診療を依頼する方法について説明も行いました。

鈴木基副会長

鈴木基副会長

次いで11組に分かれ、事例を検討するグループワークが行われました。現状における課題、在宅生活の継続を支援する場合の課題、医療・介護のサービス導入と必要な理由、ケアチームとしてどのような連携が図れるかをディスカッションしました。その後、5グループが検討した内容の発表を行い、終わりに小林正義米沢市医師会会長、神保朋之米沢市高齢福祉課長が総評をおこないました。

カンファレンスの様子

カンファレンスの様子

 

米沢市薬剤師会の山本修平会長による閉会挨拶でカンファレンスは終了となりました。医療・介護の関係者が一堂に会し、住み慣れた地域で継続した在宅介護をはかる必要性を認識し、連携のあり方を考える機会となりました。