米沢市歯科医師会

令和元年度 米沢市学校保健会代議員会

8月22日(木)午後3時より、すこやかセンター大会議室にて令和元年度米沢市学校保健会代議員会が開催されました。小林正義米沢市医師会会長の挨拶後、役員、平成30年度の事業及び収支決算、令和元年度の事業計画及び収支予算案の承認がなされました。

続いて山形県薬剤師会、田中久美アンチドーピング委員会委員長が「一緒に学ぼう!アンチドーピング~フェアネスを共に支えるために~」という演題で講演を行いました。「ドーピングは競技力を高めることが出来るかも知れないが健康も害すること。また自分自身への努力や仲間との信頼、相手選手へのリスペクト、スポーツを支えてくれる人々への期待を裏切る行為でありスポーツがスポーツとしての成り立たなくなってしまう恐れがあります。フェアであるからこそ生まれるスポーツの価値が、ドーピングをすることで大きく損なわれてしまいます。そのためアスリートを守るために全世界・全スポーツ統一の「世界アンチ・ドーピング規定」があると話しました。

またアスリートも病気になることがあり、そんな場合は4つの条件を満たせばTUE(治療使用特例)申請が可能で審査判定が行われ「付与」もしくは「却下」のいずれかとなり「付与」となれば治療に対する禁止物質・方法の使用が認められるとのことでした。最終的には薬剤師・スポーツファーマシストへ相談・確認をしましょうということでした。

トップアスリートのみならず、トップアスリートを目指す人、趣味でスポーツをする人、スポーツをする小中高生や支える保護者など、多くの人々がアンチ・ドーピングを知り、活動に参加することが重要であると述べられました。米沢市は来年行われる東京オリンピックの香港フェンシング協会のホストタウンとなっています。選手団に安心していただくために我々にもできることがあると感じた講演会となりました。