米沢市歯科医師会

米沢市立病院主催 地域医療従事者公開研修

~地域医療支援病院取得の道のりと戦略を福島市の大原綜合病院担当者から学ぶ~

平成31年4月24日(水)午後6時30分より、米沢市立病院3階講義室において、米沢市立病院主催の地域医療従事者公開研修が開催されました。参加対象は地域の医療従事者で、米沢市立病院関係者とともに本会・米沢市医師会にも参加案内がなされました。

米沢市立病院では、地域医療連携ワーキングチームを発足し、来年度には地域支援病院の申請を行うことを目標としています。そこで、先進的な地域医療支援病院である福島市の大原綜合病院の地域連携相談室・菅野雅博室長を講師に招いた研修会が開催されました。同病院は、地域医療支援病院として紹介率85%を保持しているそうです。

研修会の様子

研修会の様子

地域医療支援病院制度の趣旨は、“患者に身近な地域で医療が提供されることが望ましい”という観点から、紹介患者に対する医療提供・医療機器等の共同利用の実施等を行い、かかりつけ医等への支援を通じて地域医療の確保を図る病院として、平成9年の医療法改正において創設された制度で、都道府県知事より個別に承認されるものです。

講師をつとめた菅野氏は、大原綜合病院の地域連携支援病院の承認取得・取得後の維持に関して中心的役割を担っておられ、取得のノウハウや開業医との連携のコツ、取得のメリット(病院、診療所、患者)、支援病院維持の注意点等について講演をおこないました。

講師をつとめる大原綜合病院地域連携相談室・菅野雅博室長

講師をつとめる大原綜合病院地域連携相談室・菅野雅博室長

地域医療支援病院は、①地域医療は自分たちが守るという覚悟(頼られる) ②地域からの役割に応えるという責任(紹介・救急を多く受ける) ③開業医を大切にする姿勢(信頼獲得のために医師が中心)が求められる、と講演されました。それにより開業医だけでなく地域の応援ができる制度である、と講演を結びました。

平成31年4月より米沢市立病院に歯科・歯科口腔外科の外来が開設されました。

本会の鈴木基会長からも意見が出された

本会の鈴木基会長からも意見が出された

時を同じくして開催された本研修会は、今まで以上に地域医療連携について考えるとともに、理解を深める機会となりました。