米沢市歯科医師会

第71回 東北地区歯科医学会

今年度は山形市で開催 本会から4題発表

平成30年12月8日(土)~9日(日) 山形県歯科医師会館において第71回東北地区歯科医学会が開催され、本会から14名の会員が参加しました。

初日に安藤栄吾君が「介護支援専門員を対象にした訪問歯科診療に関するアンケート調査」という演題で発表を行いました。訪問診療の普及を図るに歯科医師だけでなく介護支援専門員との密な連携が必要であり現在の問題点の調査として介護支援専門員を対象にアンケート調査した結果を報告しました。訪問歯科のニーズが増加傾向にありながらもいつも相談できる歯科医師がいない現状で問題を抱えていることが伺えました。今後の訪問歯科診療の普及のために大変貴重なデータが得られたと思われます。

2日目には村山敏明君が「地域歯科保健が求める歯科医師会のあり方-学校歯科保健とのかかわり」という演題で発表を行いました。米沢市歯科医師会では、平成7年度より学校歯科健診のCO、GOのみの保有者にも「受診の勧め」を配布し、地域の歯科診療所で精査・保健指導を行ういわゆる米沢方式を実施し、自己管理のできる児童・生徒の育成に努めており、健診はあくまでもスクリーニングととらえ、現場でCOとCO要相談にわけ、さらにCOの事後措置を学校内だけで行うことは現実的ではなく、地域の歯科医師会の対応が必要であると提起しました。

続いて笹生一嘉君が「学校歯科健診結果の地域別比較」という演題で発表を行いました。米沢市では、平成7年から29年度までの23年間の小・中学校の定期歯科健診結果を調査し、経年的な推移について報告しており、その各健診データを地域間で比較検討した結果を報告しました。平成7年から29年度までの23年間でDMF者率、DMFT指数はともに急激な減少を示しており、その傾向は小・中学校でことなるものの、中心、郊外による地域差は認めず、CO者率、CO指数はDMF者率、DMFT指数の減少に関係なく、ほぼ一定に推移し中心・郊外による地域差は認められなかったこと。G者率はほぼ一定に推移し、GO者率は小・中学校とも年度経過に伴い減少傾向を示すことを報告しました。

また学会の最後の演題として大峡潤君が「米沢市歯科医師会のNST回診を通じた医療連携の取組み」という演題で発表を行いました。米沢市立病院でNSTに参加していることを報告し、他職種連携における歯科の重要性が浸透してきていることを報告しました。米沢市立病院は今まで歯科がなかったが待望の歯科が新設され、今後の市立病院とのより連携により期待が持てることなども報告しました。

参加した米歯メンバー集合写真

参加した米歯メンバー集合写真