米沢市歯科医師会

米沢市立病院で講演会開催

佐々木啓一東北大学歯学部長が周術期口腔ケアについて講演

平成29年12月14日(木)午後6時30分より、米沢市立病院講義室において、東北大学大学院歯学研究科長・歯学部長の佐々木啓一先生の講演会が開催されました。

演題は「地域中核病院での周術期口腔ケアの在り方」で、米沢市立病院職員、米沢市歯科医師会会員を対象に開催されました。

周術期口腔ケアの概略を説明したうえで、手術・がん治療前後の口腔ケアにより、口腔細菌による感染予防、口腔有事象軽減、咀嚼機能保持による体力回復が図られることにより、治療の向上、治療中のQOLの向上が期待されることを解説。また、口腔機能の管理による在院日数に対する削減効果・口腔悪性腫瘍患者における病原細菌の検出率に対する効果と抗菌薬投与期間の短縮効果・心臓血管外科術後の回復過程に及ぼす効果等の研究データを示し説明しました。ついで、周術期における口腔機能管理のイメージ図を示したうえで、がん治療と口腔関連合併症を防ぐための口腔ケアの実際を解説しました。

佐々木啓一東北大学大学院歯学研究科長・歯学部長

佐々木啓一東北大学大学院歯学研究科長・歯学部長

最後に院内連携・地域連携を図るためには、医師と看護師は口腔ケアの必要性を理解すること、そのために大学や歯科医師会とのセミナーを開催すること、多職種連携で口腔ケアの必要性を共有することが必要である、と講演を結びました。

熱心に耳を傾ける参加者

熱心に耳を傾ける参加者