山形県在宅医療推進事業研修会　“人生の楽しみのひとつは食べること”

講師に新潟大学病院　口腔リハビリテーション科の伊藤加代子先生を招いて

平成28年1月30日（土）午後3時から、米沢市医師会館講堂において、平成27年度山形県在宅医療推進事業研修会が開催されました。講師に新潟大学医歯学総合病院口腔リハビリテーション科の伊藤加代子先生を招き、「明日へのワンステップ　～口腔乾燥症、味覚障害、口腔機能向上について～」 と題した講演会が開催されました。講演に先立ち林会長より「本日の講演会は歯科医療従事者だけでなく、各施設のスタッフ・ケアマネージャー等の皆さんにも参加いただいています。講演は1時間半程度となっていますが、興味深く聞かせていただけると思います。明日からの仕事に少しでも役立ててほしいと思います。」と挨拶がなされました。続いて、安藤地域保健担当理事より講師の伊藤先生の紹介がなされ、講演会は行われました。

講師をつとめる伊藤先生

講演では“人生の楽しみのひとつは食べること”。1日3回として１年で約1000回、一生では8万回以上も食事をすることになります。口腔内に生じる口腔乾燥症や味覚障害、咀嚼嚥下障害等が生じることにより“生活の質　QOL”が低下をきたすことになります、と話した。口腔乾燥症と味覚障害の原因・検査・診断・治療について詳細に講演され、新潟大学の口腔リハビリテーション科での患者統計や治療の流れ、投薬や対処法の実際についても説明していただいた0。最後に口腔機能のチェック項目・触診・臨床所見での評価法を説明し、口の体操や割りばしリレー・輪ゴムリレーなどの口腔機能向上訓練法についても説明がなされました。

会場は満席となり熱気あふれる講演会となりました。また、歯科医療関係者だけでなく介護・リハビリテーション関係からの参加者の多くみられ、講師もわかりやすい講演を心がけてくださいました。

満席となった講演会場

各分野において“明日へのワンステップ”に繋がりますように！